FG 1/144 シャア専用ザクII プラモデルの解説
箱写真
接着剤による合わせ目消しをせず、昔の技法つまりパテ埋めですべて行っています。
いまとなれば合わせ目消しは接着剤で十分行えるので、無理してここに掲載してある通りパテを使うのは必須ではありません。そのあたりをご考慮いただきたく、一時は閉じたこのページですが「掲載してほしい」のリクエストもあるようなので復活させることになりました。
FG シャア専用ザクII の 入手方法
バンダイより年に1回もしくは数回のペースで、再生産・再販が行われています。
個数が限定されての生産のようで、在庫数がなくなり次第終了、また次の再販まで数ヶ月辛抱・・・ですがこの再販ペースは年々期間が長く、再販回数も少なくなりつつあります。 (2018年現在)
中古品をネット通販で探すという方法もありますが、付加価値をつけられ価格はやや上昇傾向にあるようです。
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旧キット ガンプラが見つけやすい通販店
ネットショップ駿河屋 楽天市場店
ここはガンプラのみならず他のプラモデルや生産終了したフィギュア、トレーディングカードも扱っているお店です。私はここでアオシマの伝説巨神イデオン1/600統一スケールプラモデルを全種買うことができました。
主な使用工具
- ニッパー
- タミヤセメント(合わせ目消し用)
- 瞬間接着剤(合わせ目消し、時間がないとき用)
- ヤスリ、耐水ペーパー(ペーパーがけ用)
- 筆4種 広面積用平筆、通常用平筆、細部用丸筆、超細部用面相筆(エナメル用、水性用とそれぞれ用意)
製作開始 作り方手順 徹底解説 (FG シャア専用ザクII)
さて、基本中の基本なのですが、開封したら、パーツ欠損がないか、説明書がしっかり入っているか確かめるのが最初にやること、 次にパーツ洗浄。 |
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① |
組み立て途中のパーツは、下の写真のように、各パーツ間に紙を敷きました。これによって、パーツ同士が当たってこすれて、痛むのを防ぐことができます。とくにジオンや種系のモビルスーツは凹凸や突起物が多いので、とくに気をつけてます。 その都度ビニール袋に入れても、ビニール袋を敷居に使っても大丈夫と思います。 |
② |
各パーツは、ニッパーで外します。 いきなりパーツギリギリのとこで切ると、負荷がかかりえぐれたり白くなったりするので、二度切りという、大まかに切ってはずしてからこまかくきる、ていうやり方で。 これはザクの太ももにあたる部分。すでに関節が造形されてます。HGやMGではポリキャップを使うためここは別パーツになってたりします。 |
③ |
これは、接合面を平らにならす作業。 最近のガンプラは優秀なので接着剤を使わずとも製作できますがFGは接着剤ありきなので、こんなふうに接合面をならすためペーパーの上でこすりつけています。400番くらいのペーパーを使ってます。 |
④ |
強くこすりすぎると逆に平面でなくなってしまうから、あくまで軽く。それで十分なならしが行なえます。 |
⑤ |
それから、FGや旧キットに限ってですが、FGや旧キットはこのでっぱり、これのおかげで接合面が密着せずすきまができてしまうときがあるから、切るときがあります。そしてこの接合面もペーパーがけして、ならしました。 ただしHG、MGではこれのせいで接合が密着しないなんてことはほとんどありません。それだけ技術が上がってる事だと思います。 |
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FG 1/144 シャア専用ザクII 胴体・上半身部の作り方・製作手順 の 解説です |
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① |
パーツは裏面塗り処理をします。 内部構造まで赤じゃないだろうから、という想像だけなのですが、黒く塗装しています。 |
② |
脚のジョイントとなるパーツです。ぬかりなく、黒系の色で塗ってしまいます。 |
③ |
このようにパーツがついているとこ(ゲート)がとくに組み立て時に支障ならないようなら、ランナー(ゲート)に着いている状態で塗ってもOK。 |
④ |
関節っぽい、丸いとこ、ここを適当なグレーで塗装します。 適当、とう意味は、FGの製品内に詳細な色設定が記載なかったからです。 HGUCやMGには配合比率まで記載ありますから、それをまねてもよいかと思います。 |
⑤
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比較的小さなくぼみへの塗装は、塗料を筆から流し込むような感じで、じわ~っ、としみこませるように塗装します。模型入門書の受け売りです。 |
⑥ |
パーツの内部に組み込まれる,ジョイントのパーツ(向きに気をつけて)を接着しないではさみこんで、太ももパーツを接着します。 |
⑦ |
接着剤を塗るときのコツは、写真のように、パーツの内側から外へ向かってハケをはしらせます。こうすると、外側に接着剤がはみ出ません。これも入門書の技そのまま。 接合面の両方にたっぷり2-3回塗布し、貼り合わせます。 |
⑧ |
貼り合わせました。 さて、この貼り合わせた境目の線、合わせ目というのですが、これをこれから消します。 |
この接合によってできた線(合わせ目)は、設定資料にも存在しないし、みてて安っぽく感じるので、ほとんどの方が消しています。 が、接着剤の「塗り」が足りなかったりなどの原因で接合部が消えていなかった場合、パテで補修してうめるようにします。 |
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⑨ |
今回は、昔のやり方をひきずって、タミヤパテで消しています。 このように、マイナスドライバーのような平たいヘラになるようなもので、接合面に沿ってパテを盛っていきます。 盛るというより、スキマにすりこむ、といった感じで。 必要なディテールラインまで埋めてしまわないように注意。です。 |
パテは完全硬化するまで気温湿度にもよりますがおよそ6時間程かかります。 ひざの部分が盛られていませんが、ひざの部分は、パッケージイラストや資料を参考に見ると、 |
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⑩ |
完全に硬化したら、320番か400番くらいの耐水ペーパーで、水をつけながら表面を削り、ならしていきます。 これはパテを使用せず接着剤の圧着だけで接合が埋められた時でも同じく行ないます。 けずりすぎないように注意しながら、指で触れてパテのデコボコ感触がない、平らになった、と、感じるくらいまで、ならしをつづけます。 |
⑪ |
ディテールが埋まった部分は先のとがったものでこそぎおとします。(写真ではスパチュラを使いましたがPカッターなども使用) ならしが終わったら、次に1000番くらいの耐水ペーパーで仕上げの磨きをします。 |
⑫ |
完了しました。 ほとんどパテが消え去ってみえますが、接合面はきれいに埋まってくれています。 くりかえしますが、 タミヤセメントで十分、この合わせ目消しは行えます。 パテをむりして使う必要はありません。 |
⑬ |
ひざの部分に、間接部分と同じ黒鉄色を塗ります。 |
⑭ |
ひざの塗装が完成した写真です。太ももの塗装はこれでひとまずおいといて、次に足の部分を組み立てます。 |
足先部 | |
①
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先に塗布完了写真をみせますが、このジョイント部分もひざと同じ理由で先にぬらないとあとで手間どるので、先に黒鉄色で塗ってしまいます。 |
② |
上から見た図。ジョイントパーツが干渉する部分のみの塗装を施します。 その後、貼り合わせます。 |
③ |
以降のパーツも合わせ目消し。 |
④ |
パテ埋め&ならし後。 ここまで終了したら、いよいよボディカラーで太もも、足の塗装にとりかかります。 |
⑤ |
ボディカラーの赤(ピンク?)の塗装です。 使用する色は、赤、黄色、白(左の黒はつかいません) 白5、赤2.5、黄2.5 で配合します。 |
この混ぜ合わせの際、黄色がつよすぎると調節が大変です。(赤と白の両方を増量しなければならないから) ですので、まず赤と白を混ぜ、黄色を少しずつ、これだ!という色になるまで少しずつまぜていくようにします。そうすれば、気が付けば調節増量しすぎてものすごい量になっていた、なんて、塗料無駄遣いをふせげます。 |
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⑥ |
市販の空ビンを購入するのもよいですが、こういうところで節約ワザも使います。 ネガフィルムの空容器を使用すると便利です。密閉するので蒸発も防げます。長期保存もOK。なにより不要廃品なのでタダでもらえます。
混ぜ合わせた色というのは、途中で使い切ってなくなってしまうと、大変です。同じ色をもう一度まぜてつくるのは至難の技、というより、不可能です。だから、あまってもいいくらいの量に作っておくことを強くおすすめします。 |
⑦ |
「ボディ塗装はつや消し、もしくは半光沢で行なうこと」 「ホビージャパン」のうけうりです。 モビルスーツやその他ミニチュアのモデルは、光沢で塗装してしまうと、一見金属感があるかのように思いがちですが、いざ仕上がると安っぽいオモチャみたいになってしまうようです。 |
⑧ |
足先、足ウラのグレー部分の塗装 つや消し黒に白を少量ずつまぜあわせながらやや黒に近いグレーを混ぜてつくります。 |
⑨ |
ここに、次の行程として、脚部の動力パイプを仕上げちゃいます。 まずは、左の写真の、矢印のとこ。 生産上できた (つまりバンダイの工場でしかたなく付いた)、よけいなくぼみがあります。 HGやMGではこのように目立つ場所にはありませんが、 これをパテで埋めてしまいます。 |
⑩ |
埋めました。 乾燥後、ならしと同時に、パーティングラインと呼ばれる、生産上できる線を消してしまいます。 |
⑪ |
上のが何もしていないパーツ、下のがパーティングラインを消したパーツ。 |
⑫ |
パイプの節にスミ入れをします。 スミ入れの方法はいろいろあります。 が、今回は水性カラーのみで仕上げています。 |
⑬ |
乾燥後、パイプ全体をやすりがけして、はみ出た黒を削って消去してしまいます。 要領はパテ埋め後のならしと同じ。400番でならし、1000番で仕上げます。 |
⑭ |
最後に、パイプを塗ります。 |
ひざ下、ふくらはぎ部分 | |
①
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この部分は脚関節の裏側です。メンドイならはぶいてもOK。 |
② |
パーツのこの部分も先に塗装します。組み立て後で塗りにくくなる場所です。 |
③ |
ひざのアブソーバもグレーで塗ってしまいます。 |
④ |
塗装が乾燥したら、説明図をみてどの部分がジョイントされるか確認して接着します。 |
⑤ |
合わせ目消しも。 |
⑥ |
もし裏側を黒く塗装してなかったら、中の構造物がピンクで安っぽくみえちゃうんです。 |
⑦ |
塗装中。 ふくらはぎ部のスラスターは、黒なのですが、とても筆でははみでてしまう。 そんなときはようじの先など尖ったもので塗料を置いていく感じでぬればはみだしにくいです。 もしくは、エナメルカラーを使ってはみ出し前提で塗装し、あとではみでたところを溶剤で消す。これなら黒だけを消せるのでラクです。 |
⑧ |
最後に、先ほど作っておいた動力パイプをはめこみ(接着しない)ます。 |
⑨ |
脚が完成しました!! |
⑩ |
両脚部と胴体とをつなぐジョイントパーツです。 あらかじめ黒で塗っておきます。 |
⑪ |
もう片方の脚部を完成させ、写真のように組み立てておきます。 |
次のページは、腕部の詳細解説です。 |