旧キット 1/2400 巡洋艦ザンジバル プラモデルの解説
箱絵
発売は1983年3月、ガンダムIIIめぐりあい宇宙編から1年後。ちょうど落ち着いたころ。第一次ガンプラブームのいきおいに乗って発売されたうちの1つがこの1/2400 ザンジバルです。
ランバ・ラルが実験艦としてこれまた初登場となるグフとともに地球に降り立ったのが最初ですが、ジャブローから出発したホワイトベースを追うシャアが乗艦した艦としてのほうが印象深い艦です。
マゼランやサラミス、ムサイとはスケールが異なる1/2400なので、手のひらサイズのコンパクトなものです。
完成写真
ブースター(右)は、接着しなければ固定されませんでした。
可動ギミックはありません。
ブースターは着脱可能ではなく、接着するか、外した巡航形態にするかの二択。
車輪(ランディングギア)は、収納もしくは出ている着陸形態のどちらかの二択。
後部の砲塔は接着固定式。動きません。
前部4門のメガ粒子は閉じた状態です。
ここを穴開けて棒1本ずつ追加して発射形態にするのが定番改造でした。
今回は時間的都合でしてません。
再生産・再販を年に数回のペースで行ってくれている分、だいぶ金型がくたびれてきたのか、胴体部合わせ目にズレが生じるようになってきました。
ズレた部分は段差が激しいのでパテで補修しております。
2・両サイドにある大型、ここの発射穴をふさいでおくのも定番改造で、
これくらいならと今回はやってみました。
その他の必須工具
- ニッパー
- タミヤセメント(合わせ目消し用)
- 瞬間接着剤(合わせ目消し、時間がないとき用)
- パテ(補修用)
- ヤスリ、耐水ペーパー(ペーパーがけ用)
- 筆4種 広面積用平筆、通常用平筆、細部用丸筆、超細部用面相筆(エナメル用、水性用とそれぞれ用意)
今回はこのガイドの指示通りの色で塗っておりませんのでご了承くださいませ
製作開始 作り方手順 徹底解説 (旧キット ザンジバル)
パーツ一覧 | |
---|---|
撮影を忘れたので説明書の転載でごめんなさい。 | |
|
|
旧キット 1/2400 機動巡洋艦ザンジバル の作り方・製作手順 の 解説です |
|
① |
貼り合わせる写真をど忘れして申し訳ございません。 胴体は左右にわれたパーツを貼り合わせるようになっています。写真は貼り合わせ後。 合わせ目は全部消す前提ですので、タミヤセメント多いめで接着します。 ただし、コクピットあたりは窓もあるので、塗りすぎて窓が変形してしまわないように注意です。 |
② |
胴体下部に、強烈なズレが生まれました。 接着剤での合わせ目消しではどうにもならないぐらい。 タミヤパテ、 使用しました。 |
③ |
後部も接着します。 |
④
|
天井、フタを閉める感じでくっっけるパーツがあるのですが、 これがズレの極み。 ここも補修が必要でした。 |
⑤ |
パテ跡をペーパーがけでならして、段差をなくします。 この段階で下地塗り、サーフェイサーを吹くのが基本なのですが、 スプレーが使えない環境でもあり単なるグレーを筆塗りして、段差やへこみがないかどうかだけ確認しました。 サーフェイサーのほうが細かい凹凸を埋め慣らしてくれる能力があるのでいいんですけどね。 |
⑥ |
本塗りしました。 本体色は水性ホビーカラー、機体内部色、コクピットのちょっとふくらんだ部分はカーキ、のところの赤はモンザレッド。 ここから見えませんが艦橋部(コクピット?)の窓はエナメルカラーの暗めの赤を塗りました。「戦闘配置」なときのあの色想定です。 ここでの注意点は、後ろの方の四角い面積に黒く負塗っている箇所がある点。 なぜここを黒くしたのかは、以降の解説で判明します。 |
⑦ |
スミ入れにはコピックマーカー 0.03を使いました。 |
⑧ |
巨大なインテーク。貼り合わせて、合わせ目を消します。 縦ラインが何箇所かありますのでそれを合わせ目と同時に消してしまわないように気をつけて。 |
⑨ |
塗ります。 外側は本体色と同じ、 そして内側も塗ります。黒で。 |
⑩ |
インテークを接着します。 この時点で、前述の、本体に黒塗り部分がある理由、ここはインテークが接着される箇所だと、お分かりいただけたでしょうか。 そう、この部分、スリットの隙間から中がのぞけるんです。 なので、のぞいたとき緑だとちょっとおもちゃっぽいので、真っ黒なほうがよいと。 モビルスーツの装甲裏を黒やグレーで塗る、あれと同じです。 |
⑪ |
接着面は細くてちょっと不安定。 しっかりくっつくよう、貼り合わせ面をペーパーがけなどでならしておきました。(これも旧キット作成の際の基本技ですね) |
⑫ |
タミヤセメントのように、「接地面を溶かして融合」する方が最終的には強度が上だと思ってるのでタミヤセメントを使う、はタテマエ、 瞬間接着だと万一接地の際にズレたら手直しがタイヘン、がホンネ モールドとして活かす合わせ目がいびつなのは、スミ入れでごまかすとしましょう。 |
⑬ |
発射口です。 ちょっと仮組み。 最終的には接着しますが、左右パーツ番号が異なりますので、注意です。 |
⑭ |
左写真にあるように、すきまができてしまいます。しかもつなぎとめ用の差し込み棒がまるみえ。 ここをまるまる埋める目的もかねて、を別途作成し取り付けることにします。 |
⑮ |
使うのはパテではなく、樹脂粘土です。100均店で売っています。 樹脂粘土の特徴は、まわりにくっつかないこと。 エポキシパテの場合、表面を常に水で濡らしておかないとすぐくっつきますよね。そういう仕様だから。 でも樹脂粘土はそれがありません。 |
⑯ |
こめつぶよりちょっとおおきいくらい、を楕円形にしてまるめて、の口の中へ押し込みます。 まずは仮組みした状態で樹脂粘土を詰め込み、ある程度の形にしたらくずさないように取り出します。そして自然硬化をまちます。 |
⑰ |
完全に硬化したらペーパーがけで形をっぽく成形し、 瞬間接着剤で固定します。このときズレ注意です。 そして発射口のカバーをかぶせます。まだ接着はしません。仮組みしてがじゃまになっていないかを確認です。うまくいっていればが邪魔でかぶせられない、なんてことはないはず。 |
⑱ |
大丈夫そうなら、カバーをはずして、を塗ります。本体と同じ色。 |
⑲ |
カバーを完全接着します。 接着剤のつけすぎに注意。 かといって少なすぎてもすぐ剥がれる。 微妙なさじ加減がいります。 ある程度接着剤を塗ったら、数分ほど風に当てて生乾き状態にして、それからくっっけました。 |
⑳ |
ブリッジの窓は赤でぬりました。 エナメルカラーを使い、はみ出た部分を薄め液で消しています。 |
㉑
|
左右の主翼を接着します。 左右対称になるように角度に注意が必要です。 (事前に塗っております。) |
㉒ |
翼の後部先端にある4本の管状のとこ、 ここはバリが付着してることがあります。 が、削るにもパキッと折りそうで神経を使います。 |
㉓ |
補助翼。みたいな翼。 よくみるとエッジにパーティングラインがありますので、消しておきます。 |
㉔ |
胴体に接着します。 穴が小さい時がありますのでその場合は小型ドリルなどで広げておきます。 接着剤の塗りすぎに注意。はみ出します。 |
㉕ |
・・・こんな感じ。 |
㉖ |
後部の2門の砲塔。 ピンバイスやリューターを使って、砲口の先端に少しくぼみを付けます。 狙いを定めるのが難しくヘタすると折ってしまいかねないので軽めに。 |
㉗ |
砲塔を接着します。 プチ改造としてここに穴を開け、砲塔に芯棒を作って差し込み、回転稼働できるようにする、ていうのが83年当時もありましたが、今回は時間がないため接着固定します。 |
㉘ |
垂直翼。左右パーツ番号が違います。似てるので間違えないように気をつけてましたが、形状が似てるので間違ってもなんとかなりそう。 むしろ気をつけるのは角度。 接着してからも、少しずつへたってきますので注意。 |
㉙ |
後部砲塔の、砲身稼働の穴(正式名称調査中)には、0.03マーカーで黒く塗りつぶしております。 |
㉚ |
後部の4基の推進口。 適当なグレーで塗ります。使ったのはRLM74グレーグリーン。 |
㉛
|
胴体後部の、推進口の差込前に、その周囲を同じグレーで塗っておいて、 それから4基とも接着します。 奥までしっかり差し込んで、均等に並べて、向きがバラバラにならないよう。 |
㉜
|
ランディングギアは、お好みで、降りた状態と、閉まった巡航形態とで選択できます。が、一度きめたら変更は不可。接着致します。 |
㉝
|
前部砲塔も3門、あります。これを差し込み接着します。 パーツが小さすぎるため接着してから塗ることにします。 |
㉞ |
ザンジバル、できました。 |
ブースター を 組み立てる | |
㉟ |
2つ割れになっているブースター本体部。 合わせ目がズレないよう接着して、合わせ目を消します。 |
㊱ |
推進後部を差し込みます。 |
㊲
|
ザンジバルと接合される部位も接着します。 |
㊳ |
この段階で、塗ります。 水性ホビーカラー カーキ色 で塗りました。 |
㊴ |
推進口の内壁は黄色で、 奥はエナメルカラーのフラットブラックを、爪楊枝の先端につけてなじませ塗装をしました。 はみ出し対策です。 |
㊵ |
次に、6個あるフィンを接着します。これが外れやすく、しっかり接着させるには苦労します。 最終的に瞬間接着剤を使いました。 |
㊶ |
水平・垂直の位置合わせには、あっという間に固まる瞬間接着剤は不向きなんですけど仕方ない。 |
㊷ |
四角いでっぱりパーツが6個あります。 これも、接着します。 フィン同様、パーツが小さいため接着してから塗ります。 |
㊸ |
ブースターの完成です。 ザンジバル本体へ接着するかどうかは、お好みで。 |