「ガンプラ」全行程を撮影、製作・作り方を細かく公開しています

ガンプラ 製作 徹底解説
旧キット 1/2400 巡洋艦ザンジバル の作り方

発売月 1983年3月 価格 300円(当時)

旧キット・ガンプラ艦船シリーズ、1/2400 ザンジバル級機動巡洋艦。
作り方・製作手順をすべて撮影。組み立て手順を詳細解説、掲載します。

1/2400 ザンジバル巡洋艦 ガンダム,プラモデル

巡洋艦ザンジバル 旧キット1/2400 プラモデル

ザンジバル級機動巡洋艦は、機動戦士ガンダムシリーズに登場する、ジオン公国軍唯一の大気圏内外航行能力を持つ巡洋艦。

艦というより航空機に近いデザインをしており、大きな主翼は大気圏内用、ミノフスキークラフトは使いません。
主砲であるメガ粒子は前面の4つの丸いゲートに格納されており戦闘配備時に開口され露出します。モビルスーツは後部から自発的に出撃。カタパルト射出機構は未実装。

シャアが乗艦していたのは「ラグナレク」という艦名とのことです。

メカデザインは富野喜幸(ラフ)と、大河原邦男(クリーンアップ)さん。

 


箱絵
1/2400巡洋艦ザンジバル(ガンダム,プラモデル)

1/2400巡洋艦ザンジバル(ガンダム,プラモデル)

1/2400巡洋艦ザンジバル(ガンダム,プラモデル)

1/2400巡洋艦ザンジバル(ガンダム,プラモデル)

発売は1983年3月、ガンダムIIIめぐりあい宇宙編から1年後。ちょうど落ち着いたころ。第一次ガンプラブームのいきおいに乗って発売されたうちの1つがこの1/2400 ザンジバルです。

ランバ・ラルが実験艦としてこれまた初登場となるグフとともに地球に降り立ったのが最初ですが、ジャブローから出発したホワイトベースを追うシャアが乗艦した艦としてのほうが印象深い艦です。

マゼランサラミスムサイとはスケールが異なる1/2400なので、手のひらサイズのコンパクトなものです。

完成写真

ブースター(右)は、接着しなければ固定されませんでした。


仮置き。角度間違ってます。 
持ち上げると普通に外れます。


可動ギミックはありません。
ブースターは着脱可能ではなく、接着するか、外した巡航形態にするかの二択。
車輪(ランディングギア)は、収納もしくは出ている着陸形態のどちらかの二択。

後部の砲塔は接着固定式。動きません。

前部4門のメガ粒子は閉じた状態です。
ここを穴開けて棒1本ずつ追加して発射形態にするのが定番改造でした。
今回は時間的都合でしてません。


改良点・塗装について

再生産・再販を年に数回のペースで行ってくれている分、だいぶ金型がくたびれてきたのか、胴体部合わせ目にズレが生じるようになってきました。
ズレた部分は段差が激しいのでパテで補修しております。
1/2400ザンジバル 旧キット

2・両サイドにある大型、ここの発射穴をふさいでおくのも定番改造で、
これくらいならと今回はやってみました。
1/2400ザンジバル 旧キット

その他の必須工具

  • ニッパー
  • タミヤセメント(合わせ目消し用)
  • 瞬間接着剤(合わせ目消し、時間がないとき用)
  • パテ(補修用)
  • ヤスリ、耐水ペーパー(ペーパーがけ用)
  • 筆4種 広面積用平筆、通常用平筆、細部用丸筆、超細部用面相筆(エナメル用、水性用とそれぞれ用意)

今回はこのガイドの指示通りの色で塗っておりませんのでご了承くださいませ

パーツ一覧

1/2400ザンジバル 旧キット

撮影を忘れたので説明書の転載でごめんなさい。

旧キット 1/2400 機動巡洋艦ザンジバル の作り方・製作手順 の 解説です


1/2400ザンジバル 旧キット

貼り合わせる写真をど忘れして申し訳ございません。
胴体は左右にわれたパーツを貼り合わせるようになっています。写真は貼り合わせ後。
合わせ目は全部消す前提ですので、タミヤセメント多いめで接着します。
ただし、コクピットあたりは窓もあるので、塗りすぎて窓が変形してしまわないように注意です。


1/2400ザンジバル 旧キット

胴体下部に、強烈なズレが生まれました。
接着剤での合わせ目消しではどうにもならないぐらい。
タミヤパテ、 使用しました。


1/2400ザンジバル 旧キット

後部も接着します。


1/2400ザンジバル 旧キット

1/2400ザンジバル 旧キット

天井、フタを閉める感じでくっっけるパーツがあるのですが、
これがズレの極み。
ここも補修が必要でした。


1/2400ザンジバル 旧キット

パテ跡をペーパーがけでならして、段差をなくします。
この段階で下地塗り、サーフェイサーを吹くのが基本なのですが、
スプレーが使えない環境でもあり単なるグレーを筆塗りして、段差やへこみがないかどうかだけ確認しました。
サーフェイサーのほうが細かい凹凸を埋め慣らしてくれる能力があるのでいいんですけどね。


1/2400ザンジバル 旧キット

本塗りしました。
本体色は水性ホビーカラー、機体内部色、コクピットのちょっとふくらんだ部分はカーキ、のところの赤はモンザレッド。
ここから見えませんが艦橋部(コクピット?)の窓はエナメルカラーの暗めの赤を塗りました。「戦闘配置」なときのあの色想定です。
ここでの注意点は、後ろの方の四角い面積に黒く負塗っている箇所がある点。
なぜここを黒くしたのかは、以降の解説で判明します。


1/2400ザンジバル 旧キット

スミ入れにはコピックマーカー 0.03を使いました。


1/2400ザンジバル 旧キット

巨大なインテーク。貼り合わせて、合わせ目を消します。
縦ラインが何箇所かありますのでそれを合わせ目と同時に消してしまわないように気をつけて。


1/2400ザンジバル 旧キット

塗ります。
外側は本体色と同じ、
そして内側も塗ります。黒で。


1/2400ザンジバル 旧キット

インテークを接着します。
この時点で、前述の、本体に黒塗り部分がある理由、ここはインテークが接着される箇所だと、お分かりいただけたでしょうか。
そう、この部分、スリットの隙間から中がのぞけるんです。
なので、のぞいたとき緑だとちょっとおもちゃっぽいので、真っ黒なほうがよいと。
モビルスーツの装甲裏を黒やグレーで塗る、あれと同じです。


1/2400ザンジバル 旧キット

接着面は細くてちょっと不安定。
しっかりくっつくよう、貼り合わせ面をペーパーがけなどでならしておきました。(これも旧キット作成の際の基本技ですね)


1/2400ザンジバル 旧キット

タミヤセメントのように、「接地面を溶かして融合」する方が最終的には強度が上だと思ってるのでタミヤセメントを使う、はタテマエ、
瞬間接着だと万一接地の際にズレたら手直しがタイヘン、がホンネ
モールドとして活かす合わせ目がいびつなのは、スミ入れでごまかすとしましょう。


1/2400ザンジバル 旧キット

発射口です。
ちょっと仮組み。
最終的には接着しますが、左右パーツ番号が異なりますので、注意です。


1/2400ザンジバル 旧キット

左写真にあるように、すきまができてしまいます。しかもつなぎとめ用の差し込み棒がまるみえ。
ここをまるまる埋める目的もかねて、を別途作成し取り付けることにします。


1/2400ザンジバル 旧キット

使うのはパテではなく、樹脂粘土です。100均店で売っています。
樹脂粘土の特徴は、まわりにくっつかないこと。
エポキシパテの場合、表面を常に水で濡らしておかないとすぐくっつきますよね。そういう仕様だから。
でも樹脂粘土はそれがありません。


1/2400ザンジバル 旧キット

こめつぶよりちょっとおおきいくらい、を楕円形にしてまるめて、の口の中へ押し込みます。
まずは仮組みした状態で樹脂粘土を詰め込み、ある程度の形にしたらくずさないように取り出します。そして自然硬化をまちます。


1/2400ザンジバル 旧キット

完全に硬化したらペーパーがけで形をっぽく成形し、
瞬間接着剤で固定します。このときズレ注意です。
そして発射口のカバーをかぶせます。まだ接着はしません。仮組みしてがじゃまになっていないかを確認です。うまくいっていればが邪魔でかぶせられない、なんてことはないはず。


1/2400ザンジバル 旧キット

大丈夫そうなら、カバーをはずして、を塗ります。本体と同じ色。


1/2400ザンジバル 旧キット

カバーを完全接着します。
接着剤のつけすぎに注意。 かといって少なすぎてもすぐ剥がれる。
微妙なさじ加減がいります。
ある程度接着剤を塗ったら、数分ほど風に当てて生乾き状態にして、それからくっっけました。


1/2400ザンジバル 旧キット

ブリッジの窓は赤でぬりました。
エナメルカラーを使い、はみ出た部分を薄め液で消しています。


1/2400ザンジバル 旧キット

1/2400ザンジバル 旧キット

左右の主翼を接着します。
左右対称になるように角度に注意が必要です。
(事前に塗っております。)


1/2400ザンジバル 旧キット

翼の後部先端にある4本の管状のとこ、
ここはバリが付着してることがあります。
が、削るにもパキッと折りそうで神経を使います。


1/2400ザンジバル 旧キット

補助翼。みたいな翼。
よくみるとエッジにパーティングラインがありますので、消しておきます。


1/2400ザンジバル 旧キット

胴体に接着します。
穴が小さい時がありますのでその場合は小型ドリルなどで広げておきます。
接着剤の塗りすぎに注意。はみ出します。


1/2400ザンジバル 旧キット

・・・こんな感じ。


1/2400ザンジバル 旧キット

後部の2門の砲塔。
ピンバイスやリューターを使って、砲口の先端に少しくぼみを付けます。
狙いを定めるのが難しくヘタすると折ってしまいかねないので軽めに。


1/2400ザンジバル 旧キット

砲塔を接着します。
プチ改造としてここに穴を開け、砲塔に芯棒を作って差し込み、回転稼働できるようにする、ていうのが83年当時もありましたが、今回は時間がないため接着固定します。


1/2400ザンジバル 旧キット

垂直翼。左右パーツ番号が違います。似てるので間違えないように気をつけてましたが、形状が似てるので間違ってもなんとかなりそう。
むしろ気をつけるのは角度。
接着してからも、少しずつへたってきますので注意。


1/2400ザンジバル 旧キット

後部砲塔の、砲身稼働の穴(正式名称調査中)には、0.03マーカーで黒く塗りつぶしております。


1/2400ザンジバル 旧キット

後部の4基の推進口。
適当なグレーで塗ります。使ったのはRLM74グレーグリーン。


1/2400ザンジバル 旧キット

1/2400ザンジバル 旧キット

胴体後部の、推進口の差込前に、その周囲を同じグレーで塗っておいて、
それから4基とも接着します。
奥までしっかり差し込んで、均等に並べて、向きがバラバラにならないよう。


1/2400ザンジバル 旧キット

1/2400ザンジバル 旧キット

ランディングギアは、お好みで、降りた状態と、閉まった巡航形態とで選択できます。が、一度きめたら変更は不可。接着致します。


1/2400ザンジバル 旧キット

1/2400ザンジバル 旧キット

前部砲塔も3門、あります。これを差し込み接着します。
パーツが小さすぎるため接着してから塗ることにします。


1/2400ザンジバル 旧キット

ザンジバル、できました。
ブースター を 組み立てる


1/2400ザンジバル 旧キット

2つ割れになっているブースター本体部。
合わせ目がズレないよう接着して、合わせ目を消します。


1/2400ザンジバル 旧キット

推進後部を差し込みます。

1/2400ザンジバル 旧キット

ザンジバルと接合される部位も接着します。


1/2400ザンジバル 旧キット

この段階で、塗ります。
水性ホビーカラー カーキ色 で塗りました。


1/2400ザンジバル 旧キット

推進口の内壁は黄色で、
奥はエナメルカラーのフラットブラックを、爪楊枝の先端につけてなじませ塗装をしました。
はみ出し対策です。


1/2400ザンジバル 旧キット

次に、6個あるフィンを接着します。これが外れやすく、しっかり接着させるには苦労します。
最終的に瞬間接着剤を使いました。


1/2400ザンジバル 旧キット

水平・垂直の位置合わせには、あっという間に固まる瞬間接着剤は不向きなんですけど仕方ない。


1/2400ザンジバル 旧キット

四角いでっぱりパーツが6個あります。
これも、接着します。
フィン同様、パーツが小さいため接着してから塗ります。


1/2400ザンジバル 旧キット

ブースターの完成です。
ザンジバル本体へ接着するかどうかは、お好みで。

完成です 1/2400 ザンジバル 機動巡洋艦