「ガンプラ」全行程を撮影、製作・作り方を細かく公開しています

ガンプラ 製作 徹底解説
EXモデル 1/100 ・ 1/144 ドップ ファイター の作り方

発売月 2001年12月 / 標準価格 3,300円(10%税込)

機動戦士ガンダム登場、EXモデル 1/100 1/144 「ドップ」の作成手順をすべて撮影。作り方手順を画像解説いたします。
1/100と1/144スケールサイズの2機セットです。

EXモデル ドップ (ガンダム)

EXモデル  ドップ

 

機動戦士ガンダム他登場の、ジオン軍地球圏内用機。英語表記はDOPP。 カラーリングは量産機がダークグリーン。指揮官専用機としてガルマ専用機の薄茶色の機体も存在しています。

操縦席がほぼ独立状態でどうみても空力特性よろしくない形状をしているのは、ジオンが大気圏内のことをよく知らないままこうであろうという感じでコロニー内で開発したから、地上に不慣れなジオン兵士が少しでも操縦しやすいよう風防面積を下にも設置し視認性を上げた、など諸説あります。
その空力特性上の不利を強引に推力を上げることで解決したようで、その見返りとして燃料消費も増え航続時間が短くなりました。

急ごしらえとはいえ大量に製造され、大気圏内に降りたったジオンが制空権を確保維持するのに大いに貢献しました。

地上でのマゼラアタックと連携し作戦遂行するシーンが多く見られましたがガンダム本放送ではTV版劇場版ともに目立った活躍シーンはほぼ見られず、マゼラアタックとともにホワイトベース所属MS達にことごとく撃破されておりました。特に対MS戦ではそのコクピット形状が仇となり格好の「蹴られどころ」とされました。

かなりの登場頻度だったにもかかわらず80年代のガンプラブーム時代では製品化されず、ガウ空母の製品内におまけとして1/1200が入っていた程度でした。
今回のEXモデルで待望の1/100・1/144プラモデル化となりました。


箱写真
EXモデル ドップ

EXモデル ドップ

EXモデル ドップ
(箱横・長)

EXモデル ドップ
(箱横・短)

完成写真 [EXモデル 1/100 1/144 ドップ]


左=1/100、右=1/144。
1/144の方は実在である機F86セイバーやF104スターファイターのような、オールシルバーに塗装してみました。

EXモデル ドップ
全塗装ならびにウェザリングを施しております。

EXモデル ドップ
デカール貼付け前。

EXモデル ドップ

EXモデル ドップ

製品レビュー・可動箇所 EXモデル ドップ


1/100・1/144ともにパーツ構成はほぼ同じ。1/144ドップのみコクピットキャノピーと主翼部が簡略化されています。


1/100のドップのみ、主翼を折りたたみ格納形態にできます。

EXモデル ドップ
EXモデル ドップ

ランディングギアは収納可能。
EXモデル ドップ

EXモデル ドップ
キャノピー開閉はできません。

製作時気になったところ・アレンジ・加工など

・1/100ドップのコクピットの上下噛み合わせで隙間ができやすい。
ガンプラ,ドップ
EXモデルは接着剤推奨の製品なのですが、コクピットの上下の貼り合わせは合わせ目消しこそ必要ないものの、密着せず隙間ができやすいので、押さえ込んでしっかり密着させる必要がありました。
その際に接着剤は塗りすぎるとはみ出るので流し込みタイプを使っています。

ランディングギアなど超小型パーツあり紛失に警戒
ガンプラ,ドップ
とくに1/144ドップのランディングギアは極小です。

・合わせ目消しは無し
ガンプラ,ドップ


塗装について

1/100の方は劇中のドップに合わせて色配合をしました。説明書記載のものではなくHGスコープドッグの余り、カーキグリーン80%+ホワイト20%の配合で塗りました。
垂直尾翼は色が異なってる設定なので、イエローグリーン60%+ホワイト30%+ブラック10%(実際には少しずつ色を見ながら混ぜたので黒配合は少なめ)にしました。
すべて水性アクリル系です。
1/144は完全自己流で、実在の往年の名機F86セイバーやF104スターファイターのような銀にしてみました。使った色はMrカラー、スーパークロームシルバー2 です。
これはラッカー系です。

ガンプラ,ドップ

コクピットはつや消し黒と半光沢の黒を使い分け、計器パネルのとこはRLM75グレーバイオレットで塗りました。
ガンプラ,ドップ

マーキングシールは市販のHGUCジオンMSを使用、それと一部他のガンプラ製品の流用し貼っています。
ガンプラ,ドップ

1/100ドップにはタミヤウェザリングマスターを使ってウェザリングを施しました。
発射口にはスス、風防がツヤピカなのを曇らせるためスノーとサンド、サッシのとこにもサンドを塗り込んで実践投入済み感を演出しました。
モビルスーツでよく演出させる弾痕ですがドップは弾痕=なのでやめました。

ガンプラ,ドップ

ガンプラ,ドップ

今回はこのガイドの指示通りの色で塗っておりませんのでご了承くださいませ

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ペーパーがけ面はポリシングクロスで完全に消してます。
ハセガワ・スーパーポリッシングクロスでから拭きするだけで、ペーパーがけ跡のザラザラ部が消せます。


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パネルライン(=パーツに形成された装甲のつなぎ目みたいなスジ線を指します)へのスミ入れ は、ハケ付きエナメルカラースミ入れ用 を使用。

エナメルカラー(上) コピックマーカー(下)は使用していくません

その他の必須工具

  • ニッパー
  • タミヤセメント(接着用)
  • 流し込みタイプタミヤセメント
  • ヤスリ、耐水ペーパー(ペーパーがけ用)
  • 筆4種 広面積用平筆、通常用平筆、細部用丸筆、超細部用面相筆(エナメル用、水性用、ラッカー用とそれぞれ用意)
  • プライマースプレー
  • タミヤウェザリングマスターA[サンドを使用]、B [スノー、スス、サビを使用]

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パーツ写真

EXモデルドップ,ガンダム,パーツ

EXモデルドップ,ガンダム,パーツ

パーツは組み立ての前に洗うことをおすすめします。
参考:開封したらまずパーツ洗浄

1/100スケール

[1]
ガンプラ,ドップ

まず最初にコクピットを組み立てます。
写真では裏面であるため見えていませんが、パーツはあらかじめ塗装と、ウェザリングもしてます。
塗装はまずプライマーを吹き付けて、それから水性アクリル塗料を筆塗りで行っています。
ウェザリングはタミヤウェザリングマスターを使用。
下方向視界用のキャノピーを接着します。

[2]
ガンプラ,ドップ

ガンプラ,ドップ

外からはめ込んで、接着面を中へ通す手順です。あとから流し込みタイプの接着剤、ここではタミヤセメントを使用して接着させています。

[3]
ガンプラ,ドップ

次にコクピット。事前に塗装を済ませます。
色分けは適当なのですが、全体はタイヤブラック、シートはセミグロスプラック(エナメル系)、メーターパネル部はRLM75グレーバイオレットと適度に起用しました。
設定通りのものではありません。

[4]
ガンプラ,ドップ

コクピットも接着剤を使用します。(写真は撮影用にあとで構えたものです)

[5]
ガンプラ,ドップ

ガンプラ,ドップ

上部キャノピーです。裏から貼り付けます。
流し込み接着剤を使います。

[6]
ガンプラ,ドップ

ガンプラ,ドップ

前部のキャノピーを外側から差し込み、貼ります。ここも流し込み接着剤をあとから使うほうが無難です。

[7]
ガンプラ,ドップ

ガンプラ,ドップ

コクピット部の上下が完成しましたので貼り合わせます。
この合わせ目が若干浮き気味で、隙間ができてしまいます。

[8]
ガンプラ,ドップ

しっかりと圧着してやる必要があります。
写真ではマスキングテープをギチギチに巻いていますが時間とともに緩んでくるのでやっぱりクリップがいいです。
これで一日ほど安置しました。
胴体機関部

[9]
ガンプラ,ドップ

ガンプラ,ドップ

左右の部を、先に塗装してから、差し込みます。
ここに塗ったのはガンメタル。

[10]
ガンプラ,ドップ

ガンプラ,ドップ

それをベースとなるパーツへ取り付けます。このパーツに左右区分けはありません。同じパーツ番号です。

[11]
ガンプラ,ドップ

後部パーツを接着します。

[12]
ガンプラ,ドップ

ガンプラ,ドップ

2基のバーニアを差し込みます。

バーニアは事前にガンメタルで塗装済み。

焼鉄色のほうがよかったかもしれない。

[13]
ガンプラ,ドップ

ガンプラ,ドップ

垂直翼を接着します。左右間違いに注意。

翼は色が胴体色とは異なり黄緑がかっております。

タミヤウェザリングマスターA・サンドでウェザリングも済ませております。

[14]
ガンプラ,ドップ

これでエンジン部は完成です。

[15]
ガンプラ,ドップ

ガンプラ,ドップ

ガンプラ,ドップ

ランディングギアを仕上げます。
このパーツ自体の組み立てはありません。パーティングライン消しと、塗装のみです。
車輪はタイヤブラック、フレーム部はライトグレー、緩衝の棒はクロームシルバーを塗りました。
左右別パーツなので間違い注意です。

[16]
ガンプラ,ドップ

ガンプラ,ドップ

ガンプラ,ドップ

ランディングギアを胴体下部パーツへ通します。反対側も同様に行います。
下部パーツは事前に塗装など仕上げておきます。

[17]
ガンプラ,ドップ

ガンプラ,ドップ

ここからは主翼部の組み立てです。まずはこの極小パーツを、紛失に気をつけながら接着します。
流し込みタイプ接着剤を使います。

[18]
ガンプラ,ドップ

ガンプラ,ドップ

塗装します。
翼端灯も塗り分けました。

[19]
ガンプラ,ドップ

主翼を胴体下部の両端ミゾに合わせます。
可動域に塗装が付着している場合は、やすりがけなどで削り落としておくほうがよいです。精密に生産されているので、塗装の厚みが追加されただけでも稼働が鈍化したりします。
胴体下部は事前に塗装など仕上げておきます。

[20]
ガンプラ,ドップ

ガンプラ,ドップ

上部パーツではさむ感じで接着します。ここも隙間ができがちなので、クリップで挟んで圧着さきます。

[21]
ガンプラ,ドップ

ガンプラ,ドップ

クリップは圧が強すぎると翼が変形しますので注意です。

[22]
ガンプラ,ドップ

前部のランディングギアを組み立てます。ここにもパーティングラインがあります。

[23]
ガンプラ,ドップ

ガンプラ,ドップ

前輪は別パーツとなっています。
先にタイヤブラックで塗装、稼働しない仕様なので接着・固定します。

[24]
ガンプラ,ドップ

できました。

[25]
ガンプラ,ドップ

ガンプラ,ドップ

胴体部、フック穴みたいになっているところへギアをひっかけます。

[26]
ガンプラ,ドップ

順序が逆、ギアよりこっちが先でした。さきほど組んでおいたエンジン部を接着します。

[27]
ガンプラ,ドップ

ガンプラ,ドップ

そしてひっくり返して、さっきはめこんだ前ギアがはずれないよう注意しつつ、正面部パーツを差し込みます。
これがもし固かったら、差し込み突起の塗装剥がしを行います。
塗装の厚みだけで差し込み穴に余裕がなくなり入れにくくなります。

[28]
ガンプラ,ドップ

最後に、コクピット部を接着させて、完成です。
[29]

ガンプラ,ドップ

これで1/100 ドップ・ファイターは完成です。

次のページでは、1/144スケールのドップファイターの組み立てを全掲載・解説します。(ページ作成中です)