基本技マニュアル 3 プラモデルのパーツを洗う作業について


ガンプラにとどまらず、プラモデル製作においてまず模型パーツを洗う、これには必要派と不要派とがいます。
洗うことでなにがかわるか、変わらないであれば洗う必要がないという・・・
ここではなぜ洗うのかも含めて掲載しています。

プラモデルを洗う

パーツ洗浄 まずは私の例を解説 (一例です)

解説の前に、なぜパーツを洗うのか、一般的な理由です。
プラモデルは、プラスチック原料を2つの金型ではさんで生産します。
プラモデルの製造
(実際ははさんだ金型に高圧力をかけてプラ素材を流し込むのだけど、理論はおおむね同じとおもってください)

このときに、金型とプラスチック原料とがくっついてしまわないようにするための薬剤(分離剤といいます)を金型に塗布しています。
この分離剤がもし残っていたりした場合、模型を作る際の塗装の際にはじかれたり、塗装後あとではがれてしまったりするからです。

・・・・ていうのが、一般的な理由です。

しかし、その分離剤が邪魔をしているせいで塗装がはじかれた、指があぶらぎった、接着剤がはがれた、
なんていう事例はほとんど聞きません。

この行程、めんどくさいならパスしても大丈夫のようです。
でも私はガンプラ製作には必ず行っています。

では、手順を解説します。

プラモデルを洗う

比較的大きめの洗面器(100均で売ってます)に真水を入れ、少量、台所食器用洗剤を入れます。
このくらいの量の水なら、1回「の」の字を描きながら注入する程度の量で。濃すぎるとすすぎに時間がかかってしまいます。
このとき、ペットのいる方は、ワンちゃん猫ちゃんがこのを飲みにこないように注意!!
写真では床でやっていますが、ペットのいる方は床で行なわない方がいいです。
うちも猫がいて近寄らないように家族の者に押さえてもらいながら、これをやりました。

プラモデルを洗う

ランナー(枠)についたままパーツをどっぷりと浸けます。ガンプラでしたらHGや1/100、1/60のような大きなものは全部は浸かりませんから、写真のように一部分だけ浸けて、あとで反対側も浸けます。

プラモデルを洗う

プラモデルを洗う

浸かっていないパーツに洗剤水を手ですくってかけて、かるくなでなでします。向きをかえて浸かってなかった部分を浸けて同じように洗います。
でもこれでは細部が洗えませんので、細部も洗いたい場合はやわらかめのハブラシを使うのがよいかとおもいます。
決して、スポンジは使わないで。パーツにキズがつきます。
洗い加減は、お母さんがお皿を洗っているような感覚と同じでOKです。そんなに長時間洗いません。

プラモデルを洗う

1/144の小さめのパーツなら洗面器にどっぷり沈められるので、沈めて軽く振ってゆすぎます。
こすらなくても、これだけでもいけそうですが念押しで手でなでたりもしてます。

プラモデルを洗う

その後、流しっぱなしの水道水で、しっかり水洗いをします。
これを忘れると、ほぼ100%、塗装がはじかれます。だから、これだけは念入りに行なってください。
浴室やシンクでシャワーをぶっかけてもいいです。
洗ったあとはしっかり乾燥させます。
私はタオルの上へランナーごとトントンとはたくように水を振り落とし、後でタオルにおしあてるようにしてふいています。くぼみの奥に入り込んだ水はそれでもとれないときがあります。そんなときは冷たい風ドライヤー風をあててとばしています。天日干しや温風はダメです。
・・・以上が、簡単ですがパーツ洗浄の一連の流れです。(あくまで私のやり方です)

◆私がパーツ洗いをすすめる理由

そして冒頭に書いたように、プラモデル制作全般におけるパーツを洗う行為は必須でも義務でもありません。

洗わなくてもガンプラは組めますし、結局指からでる皮脂がパーツに付着するから意味無しと指摘する方もいます。

私が洗う作業をする理由は、
洗った後の、パーツのすっきり感。

半信半疑の方、やらなくていいっていわれてやっていない方、一度でいいですから、ガンプラでなくても、プラモデルを作る前に、洗ってみてください。
そして、洗ったパーツを手でなでてみてください。
あきらかに手触りが違います。

私はこのキュキュっと感がクセになってしまい、以降、購入したガンプラやその他のプラモデル、あらゆる模型は必ず洗うようになりました。

くりかえしますが、これは義務ではありません。
必須でもありません。

しかし、この行程を時間の無駄とか徒労とか言うのは自由だが、
「無駄だからしてはいけません、そんな人の言うことを聞いてはいけません」、て、
決めつけた上それを他の人におし付けてもよいのでしょうか。

ガンプラでなくったって、プラモデルの製作なんてのは100人いれば100通りのやり方があります。
これについてはすべてのガンプラ別掲載ページに記述しています。
「私の作り方すべてを鵜呑みにせず、自分に合ったガンプラつくりを」と。自分の主義主張を押し通そうと、最初から「必要だ 不要だ」てきめつけるのは変です。
それゆえ私は、「やるべき」とはいいません。
このページの主旨は「勧め」です。 やるな、やれ、じゃない。
やってみて、不要ならしなくてもいい。 取捨の選択をしてもらえばいい、そう、思っています。

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