「ガンプラ」全行程を撮影、製作・作り方を細かく公開しています

ガンプラ 製作 徹底解説
1/144 ドダイYS (旧キット) の作り方

発売月 1981年10月 / 価格 \500(当時)

第一次ガンプラブームまっただなかに発売された、比較的入手しやすかった(地域差あり)ガンプラ、「機動戦士ガンダム」登場ドダイYS 1/144プラモデル の作り方を徹底解説致します。

ドダイYS ガンダム

ドダイYS 1/144 プラモデル
製作日 2018年6月

機動戦士ガンダムシリーズに登場するジオン公国所属の輸送爆撃機。

モビルスーツのサブフライトシステムでもあり、本機も機首にランチャーを8門装備するなど装備もしており、位置づけとしては爆撃機。
初登場は機動戦士ガンダム(1st)第23話で、グフを載せた状態で3機がミデア輸送機隊を迎撃するため出撃しました。
しかし駆けつけたRX-78-2ガンダムを載せた初出撃のGファイターとの連携に全機撃墜されてしまいました。


箱写真
ドダイYS ガンプラ

ドダイYS ガンプラ

ドダイYS ガンプラ

ドダイYS ガンプラ

完成写真
ドダイYS プラモデル
ランディングギアとかは存在せず、飛行形態としてスタンドにひっかけて飾るか直置きになります。

ドダイYS プラモデル

ドダイYS プラモデル
HGUC グフ、積載できます。

旧キットプラモデル、1/144ドダイYS の 入手方法
バンダイより年に1回もしくは数回のペースで、再生産・再販が行われています。
個数が限定されての生産のようで、在庫数がなくなり次第終了、また次の再販まで数ヶ月辛抱・・・ですがこの再販ペースは年々期間が長く、再販回数も少なくなりつつあります。 (2018年現在)

中古品をネット通販で探すという方法もありますが、付加価値をつけられ価格はやや上昇傾向にあるようです。
たまに劣悪にふっかけられてるのもあります。そんな品はおすすめできません。

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旧キット ガンプラが見つけやすい通販店

 ネットショップ駿河屋 楽天市場店
ここはガンプラのみならず他のプラモデルや生産終了したフィギュア、トレーディングカードも扱っているお店です。私はここでアオシマの伝説巨神イデオン1/600統一スケールプラモデルを全種買うことができました。


改良点・塗装について

コクピットキャノピーを加工しました。

コクピット窓はくり抜いて開け、裏面から透明なプラ版をあてて再現。

発射口と、推進バーニア口もくり抜き。

ただそれだと前後が貫通して筒抜けなので、本体部に内壁を新設し対応。

これらはそれほど難易度も高くないので83年当時にも行われた定番改良でした。

本体の筆塗り塗装
筆塗りによる広い面積の塗装は高確率でスジやムラがでやすい。
それを防ぐ手段として、私がよく使う小技「勝手にディテールライン」
をもちいて塗りました。


適当なディテールラインを創設してマスキングテープを貼り、それを境目にして塗る面積を小分けにしていく方法。

参考→広い面積を筆塗り、ムラを減らす塗り技

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ペーパーがけ面はポリシングクロスで完全に消してます。
ハセガワ・スーパーポリッシングクロスでから拭きするだけで、ペーパーがけ跡のザラザラ部が消せます。


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装甲板裏面は水性ホビーカラー、H-69 RLM75グレーバイオレットを塗りクオリティを上げてます。

RLM75グレーバイオレット。 Mr.カラーにも同色あります。

パネルライン(=パーツに形成された装甲のつなぎ目みたいなスジ線を指します)へのスミ入れ は、超極細ペンのコピックマーカー0.02(文具店で入手)と、ハケ付きエナメルカラースミ入れ用 を両方使用。

エナメルカラー(上)、コピックマーカー(下)

その他の必須工具

  • ニッパー
  • タミヤセメント(合わせ目消し用)
  • 瞬間接着剤(合わせ目消し、時間がないとき用)
  • ヤスリ、耐水ペーパー(ペーパーがけ用)
  • 筆4種 広面積用平筆、通常用平筆、細部用丸筆、超細部用面相筆(エナメル用、水性用とそれぞれ用意)

今回はこのガイドの指示通りの色で塗っておりませんのでご了承くださいませ

パーツ一覧

1/144ドダイYS プラモデル(ガンダム)

1/144ドダイYS プラモデル(ガンダム)

もともと面積の広い製品なので、比例して箱サイズも大きいです。
しかし中はパーツ数の控えめなシンプル構造。
 

1/144 1/144 ドダイYS 製作手順 です


旧キット ド・ダイYS

胴体は上と下を挟む手順ですが、
このときできる合わせ目は消さずにディテールラインとして活かすことにします。
なので、軽くエッジをペーパーがけして丸くして、いかにもモールドっぽくします。


旧キット ド・ダイYS

旧キット ド・ダイYS

上記写真にもある通り、コクピットの窓はくり抜きます。
これは当時も行われた定番改良。
ピンバイスのようなドリル系のもので穴をあけ、そこを入り口にしてヤスリがけで少しずつ穴を広げていきました。


旧キット ド・ダイYS

仕上がったら、この段階で胴体を全塗装します。色は、水性ホビーカラーのワインレッドを使いました。
この色が、ドダイYSのパーツの色とほとんど同じでした。


旧キット ド・ダイYS

旧キット ド・ダイYS

ただし広面積なので一気に塗ろうとするとムラのもと。
この場合の対応法として(乾燥に時間をかけるため)ムラになりにくいエナメルカラーにて塗ること、もうひとつが今回のやり方の、区画を勝手に作って部分塗装をしていくこと。
マスキングテープでいかにもそれっぽいところに区切りを作り、一回で塗る面積を狭めました。
そこを塗り終えたらテープを剥がし、次の余白を塗る、というやり方。当然つなぎ目ができてしまうのですがそこはマーカーで線を引きディテールラインとしました。
グフの立ち位置となる箇所はジャーマングレーで塗りました。


旧キット ド・ダイYS

旧キット ド・ダイYS

コクピットの中側は、仮に作ったとしてもほとんどみえないのでフタをする程度にして手をぬきます。
その前にキャノピーを自作します。
それほど硬くなくまたやわらかくもない透明なプラスチック素材を探し、たまたま別件で購入していた耐震マットのブリスターパックが目的に近かったので使うことにしました。


旧キット ド・ダイYS

ほかには、マウスのブリスターパックなんかも使えると思います。
それを裏面からあてがい、パテで固定した後、次に仕切りを作ります。
この仕切は100均で買った樹脂粘土。エポパテの代用です。樹脂粘土はプラスチック剤に粘着固定してくれないので瞬間接着剤を流し込んで硬化させます。
仕切りは適当なグレーで塗ります。


旧キット ド・ダイYS

フタを閉じます。事前にグレーで塗ってから。


旧キット ド・ダイYS

フタは瞬間接着剤+樹脂粘土で完全に固着させます。
もし完成後にはずれたら直しようがないから。


旧キット ド・ダイYS

これでコクピットは完了です。


旧キット ド・ダイYS

旧キット ド・ダイYS

コクピット同様、機首部の8門並んでいるランチャー、ここにも穴を貫通させます。
ピンバイス(手回し小型ドリル)で貫通させて、棒やすりで穴を広げ & 整形していきます。


旧キット ド・ダイYS

穴貫通後、オレンジイエローで塗ります。


旧キット ド・ダイYS

冒頭解説にあったように、このあと後部推進噴射口も穴あけをするのですが、そのままだと前と後ろ両方穴あいてるため組み立てると筒抜けに見えてしまうので、仕切板を追加致します。
適当なプラ版、今回は100均一買ったものを使ってますが適当なサイズに切って、エポキシパテを接着媒体として固定させます。


旧キット ド・ダイYS

そして全面をつや消し黒で塗ります。これでOK。


旧キット ド・ダイYS

胴体下部も塗ります。本体色のワインレッドと、グレー部分はジャーマングレーを使いました。


旧キット ド・ダイYS

旧キット ド・ダイYS

組み立てをすすめていきます。
内側からはめ込むパーツをすべて、やり忘れのないよう注意して、貼り付けていきます。
各パーツは組み立ての前に塗装してから。


旧キット ド・ダイYS

旧キット ド・ダイYS

この給気口パーツは接着剤だけでは外れそうで不安なのでパテもしくは樹脂粘土+瞬間接着剤でダメ押し固定。


旧キット ド・ダイYS

旧キット ド・ダイYS

後部のインテークっぽいデザインの箇所。
かみ合わせまちがえないよう。


旧キット ド・ダイYS

それを差し込みます。


旧キット ド・ダイYS

旧キット ド・ダイYS

これもパテでダメ押し固定いたします。


旧キット ド・ダイYS

あとから気づいたのでもう手遅れですが、この半円形穴の奥は、つや消し黒で塗ったほううがよかったかもしれません。


旧キット ド・ダイYS

グフのスタンドポジションになるグレーゾーン。ここへのスミ入れはガンダムマーカーを使いました。


旧キット ド・ダイYS

旧キット ド・ダイYS

それぞれの翼パーツも、組み立ての前に塗ります。
主翼は面積が広いので、胴体と同じマスキングして区画を勝手につくってからの部分塗り、でいきました。
写真はまだ未完の状態。 あと数回重ね塗りします。
一回重ね塗りのたびに薄くエナメルカラーを重ねることで、前回塗った塗装面の溶け出しを防いでます。


旧キット ド・ダイYS

垂直翼。
左右の向きを間違えないよう、差し込みます。
やや固く、力いれないと中途で浮いてしまいます。
それでも硬いならいったん外して、翼根元の四角い突起をやすりがけて削ります。


旧キット ド・ダイYS

しっかりおしこめたら、
左右対称の角度になっているよう確認が必要です。
もしどちらかがゆがんでいたら調節が必要なのですがなかなか大変な作業です。根元の四角い突起を削って角度調節、至難の業です。
なのでこの部位はギリギリまで接着しないほうが無難かもしれません。


旧キット ド・ダイYS

水平翼を左右・上下間違いないように気をつけて接着します。
まずは後尾翼から。
組み立てたときに翼が下に角度ついていたら正解で、上を向いていたら間違ってます。
接着剤だけでは頼りなさげなのでパテか樹脂粘土で裏打ちして完全に固定接着させます。


旧キット ド・ダイYS

硬化待ちのときは水平におかず垂直に安置させます。水平だとだんだん翼が重力に負けて下がってきて角度が変わってしまいます。


旧キット ド・ダイYS

旧キット ド・ダイYS

主翼も同じ要領で接着します。
主翼は膨らみのある面が上です。間違えないよう注意しながら。


旧キット ド・ダイYS

主翼も角度が変わってしまわないよう、垂直に立てて硬化を待ちます。


旧キット ド・ダイYS

今一度組み込み忘れがないか確認後、
胴体を接着します。
このときの合わせ目はラインとして活かすようにしてますので、
接着剤はやや控えめ。


旧キット ド・ダイYS

前部ランチャーを接着します。
ここの接着で、さきほどの上下胴体パーツ接着の弱さをカバーさせる魂胆です。


旧キット ド・ダイYS

後部推進噴射口を組み立てます。
大きな中央の2つの噴射口、ここは穴を開けます。


旧キット ド・ダイYS

後部の噴射口部は黒鉄色を使用、その他はジャーマングレーで塗りました。
バーニアの内側はイエローで塗っております。(下地にエナメルカラーのホワイトを塗ってから。)


旧キット ド・ダイYS

補助バーニア8基、黒鉄色で塗ります。そして接着します。


旧キット ド・ダイYS

向きがバラバラにならないよう均一に並んでるのを確認。


旧キット ド・ダイYS

後部をはめ込み接着します。


旧キット ド・ダイYS

仕切板が効果あり筒抜けは見られません。


旧キット ド・ダイYS

旧キット ド・ダイYS

旧キット ド・ダイYS

主翼と後尾翼とを連結しているパーツ、ムササビのひだみたいなパーツも塗装後つなぎます。左右間違いに注意。
そして接着剤の塗りすぎに注意、です。
完成です
1/144 ド・ダイYS 旧キット プラモデル

ドダイYS プラモデル