ニッパーで根元から切ると、白化が発生し残る
まずは例を御覧ください。
ランナーからパーツを切り離すとき、ニッパーで根元から直接切り離すと、パーツの方へも余分な力が伝わってしまいます。それが素材を白く変色させてしまう「白化」の原因となります。
一度これができてしまうと、どんなにペーパーがけを施しても消えてくれず、意地になってケズりつづけて気がつけばパーツが必要以上にすり減った、という状態へ陥ってしまいます。
高性能なニッパーだとこのような白化にならずに切り離しができるものもあるようですが、完全に防ぎきれるものでもなさそう。
これを防ぐには、「白化させない切り離し方」を行います。それが「二度切り」です。
対処法 ゲート直接ではなく距離をおいてランナーの部位から切り離す 「二度切り」
二度切りの適用は昔から語られてまして、私も行っているのですが、手順はシンプル、根元から切り離さずもうすこし離れた位置から切り離し、それからゲートを丁寧に処理する、という手順です。
大した作業ではありません。パーツに負荷がかからない位置であればとくに何ミリ以上離して・・・という決まりもありませんのでご自身のさじ加減でいいと思います。
つぎの行程が重要で、ここでもう一度ニッパーのような、圧力をもって切り取る工具を使うと、白化が発生します。なので、切る・削る、 のどちらかでゲートを削ぎ落としします。
デザインナイフで切り落としているところ。硬いなと感じたら根元を切り落とすのをやめて、ゲートの残がいを少しずつ削り落としていく感じで。
そして、パーツをえぐってしまわないよう注意して行います。
最後に、ペーパーがけをして仕上げます。
ホビーリューターをお持ちであれば、慎重に焦らずに、ゲート跡を削り取っていき、最後にペーパーがけをすれば、白化せずきれいに仕上げられます。
ゲート跡の白化をさせずに、処理できました。
決して焦らないこと、慌てないこと、が、重要です。