記事掲載日 2021年2月9日
・・というようなお話をうかがったことがございます。
本格的な組み立てを行う場合は、まず仮組みを行い気になる箇所を把握、すべてのパーツにおいて改良箇所を見つけ出し、ふたたびばらして必要に応じてパーツ単体の段階で修正・パテ造形したりサーフェイサー噴霧したりなど下処理も行います。それは仮組みを終えてからのときも、組み立てる前のときもあります。
仮組みはプロポーションを把握するためや気になる箇所や、可動箇所が狭いぞとか設定と違うぞという箇所を見つけたり改良・改造の見定めを行うために行う作業です。
このとき、すでに仮組みを行う段階でほぼすべてのパーツはランナーから外されてることになります。
もうひとつは、作業効率の視点から。
サーフェイサーを吹く、ヒケやひずみ、合わせ目を消す、といった塗装・パテ整形といった作業は、乾燥を待つ時間が必ず発生します。
ひとつひとつ順序よく外しながら・・・となると、そのたびに乾燥で待たされるため、作業効率が悪いので一気に行ったほうが効率がいいのです。
得てしてそういうモデラーはたいてい、完成までの期日が決められている、あるいは次の製品製作が待っているので時間を最優先にして完成させたい、という理由があります。
もうひとつは性格上のことで、一気にばらしたほうが落ち着く、組み立て中だ!ていう実感がある、ランナーにパーツがついたままの保管はなんだか落ち着かない、というのもあるようです。
ではそういう組み立て方をしないといつまでも初心者レベルだと見下されたりあるのか、というと、私はそうは思っていませんし、一気バラシしているモデラーもそうは思っていません。
SNSで見かけるモデラーがそうだからと、そうしないとかっこ悪いのではないかという理由で右にならえをする必要性はほとんどないと、そう思います。
私はどちらかというと、全部外しはほとんど行いません。
理由は3つ、仮組みは行わない、ランナーについている状態でのパーツ保管のほうが気分的に安心する、ひとつずつ行い時間がかかっても差し支えない、です。先述の理由とは真逆ですね。
私自身、効率より達成感を求める性格というのもありますが、ひとつの行程、たとえば腕の部位なら腕のパーツだけを、仕上げて、組み立てて、完成させる、
それをやって初めて、次の部位、脚や頭部の組み立てにとりかかる、
このほうが、組み立て達成感がすぐくるのでモチベーションを下げたり混乱してわからなくなり放置したりというのがないわけです。
これは性格の問題でもありますが効率最優先で腕も脚も頭部ももと全部をいっせのせでとりかかるとどこかであたふたしちゃうんです。
HGUC ZZガンダムでそれをやっちゃって、かなり製作が遅れました。
では話を本題に戻して、どちらがよいのかというと、
お好きな方を選べばそれでOKだ、 と思います。
しっかり仮組みをして具合検証してからとりかかりたい、少しでも多くのガンプラを完成させたい、コンペ期日が迫っている、そんな場合は効率重視の組み立て方を選べばよいし、
時間かかってもよいから挫折や放置になることなく、ひとつひとつを組み上げていきたい、であれば、必要なだけ切り離しながら組めば、いいわけです。
実際目的に応じて組み立てパターンを使い分けているモデラーもいます。
一気ばらし派は決して、一つずつパーツを外す側の者を嘲笑しませんし、
ひとつずつ外す派は一気に外す派の者を疑問視したりませんから、自分にあったのを選択すればいい、と、思います。
記事掲載日 2021年2月9日