80年代のプラモデル,再販された製品、箱絵やパーツ写真,いろいろ集めて製作・作例掲載します[懐プラ120%!]

 シービュー号 製作記録& 徹底解説

発売年 1987年3月(箱掲載)
購入日 2024年11月中頃
購入元 個人売買(フリマサイト)、およそ2,000円

ユニオンモデル株式会社から復刻版として発売(と箱に記載)、シービュー号の前期型のプラモデルを懐かしさからフリマサイトにて入手。製作記録をここに掲載いたします。

シービュー号 プラモデル

   シービュー号 (ユニオンモデル)

 

連続テレビドラマ「Voyage to the Bottom of the Sea」、日本放映タイトルは「原子力潜水艦シービュー号」 。この劇中で登場する、架空の潜水艦。
ドラマストーリーは最新鋭の潜水艦があらゆるミッションに立ち向かうという、海底調査にはじまって巨大生物や宇宙人の相手もするSF的な内容となっています。
前半はモノクロ放送、後半からフルカラー放送となり、シービュー号も艦首の観測窓が上下2段8窓から1列4窓に変わりました。
正式名称は、S.S.R.N. Seaview (Submarine Ship Research Nuclear Seaview)。全長24m (77.5ft)。原潜としては小型。潜航最高速度は推定40ノット。
軍属でなく民間所有であるため厳密に言えば潜水艦ではなく「潜水艇」(wikipedia解釈によると)。

シービュー号 プラモデル

日本放送時私は1~2才、さらに受信不可の局、ゆえに未視聴の番組。  なのですが、保育所通いの時代に、本編一切見ていないのに100円のプラモデルを買った記憶が残っています。
今回その懐かしさから、フリマサイトを探し、高すぎない製品を見つけて購入。製作に至りました。

入手したシービュー号プラモデルは、ユニオンモデル株式会社より1987年に限定生産されたもの。調べたところかつて「緑商会」という会社が販売していた製品と同じ金型とのこと。

当時はもっと小さな、幼児の片手で持てる大きさだったのでこれは当時組み立てたものとは別製品のようでした。しかも幼児が組み立てられるほどの簡素さのはずだから、今回買ったのは当時手が届かなかった、幼児視点で「大人のプラモデル」だったのかも知れません。

覚えているのは艦首の観測窓が2段8個のタイプだったこと。今回買ったのも2段タイプを選びました。

箱写真
シービュー号 プラモデル

シービュー号 プラモデル

シービュー号 プラモデル

シービュー号 プラモデル

完成写真 [ シービュー号]

 シービュー号 プラモデル
フライング・サブ付き、写真では外していますがディスプレイスタンドもあります。

 シービュー号 プラモデル
正面艦首に亀裂が入ってしまいました。

 シービュー号 プラモデル
デカールは転写式とありましたが剥離フィルムが固着したのか転写されずフィルムごと貼り付け。

 シービュー号 プラモデル

製品レビュー・ シービュー号

◆フライング・サブは本編設定とは異なる艦首底設置



艦首にはフライング・サブを装着できる仕様。 本編ではハッチが開いて発進するフライングサブですが本プラモデルではツメにひっかけて固定させるもの。ゆえにサイズが大きく設定されてます。
しかも底面が黄色そのまんまとなります。
シービュー号の完成形を優先するならフライング・サブは外し、プラ版や造形ファンドなどを駆使して底面を新規作成し埋めて成形するという策があります。
ですがオリジナルのまま製作を優先しました。

◆斜め45度の後部翼は不安定で固着しづらい

先に接着して裏からパテで止めればよかった。今回気づくのが遅く胴体完了のあとだったので瞬間接着剤で強引になんとかくっつけました。

◆可動部は後部水平操舵翼の上下と、ブリッジ頭頂部レーダー


レーダーは可倒する程度です。

パーツ写真

 シービュー号 プラモデル

 シービュー号 プラモデル

 シービュー号 プラモデル
パーツには番号が付随されておりません。説明書には記載あるので照らし合わせながらパーツを切り離していきます。とはいえわかりやすい形状したパーツなので番号みなくても形でわかる。

デカールは「転写シール」とあるが古い製品ゆえ転写されません。そのまま切り取って貼ることにしました。

製作時気になったところ・アレンジ・加工など

艦首の展望室、ここは筒抜けなので仕切りを作って赤黒く塗装してサブマリン室内っぽくしました。
シービュー号 プラモデル
ただちょっと仕上げは雑です。

後部の水平尾翼あたりの合わせ目は段差が生まれました。パテで埋めて慣らし合わせ目を消しました。
シービュー号 プラモデル

塗装について

本体パーツ色は濃いブルー、違和感があるので劇中のに近づけるため水性アクリジョン、ミディアムブルーでエアブラシ塗装しました。
 シービュー号 プラモデル

 シービュー号 プラモデル

フライング・サブはイエロー100%、天頂部の円形部位はタミヤエナメルカラー・ライトグレー。はみだしても消しやすいよう属性を替えました。
キャノピーのフレームは目印がないのでマスキングテープにて型取り、ここもエナメルカラー・ライトグレーを使いました。
 シービュー号 プラモデル

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胴体部

[1]
シービュー号 プラモデル

シービュー号 プラモデル

ヒケが発生しています。パテで補修することにします。

[2]
シービュー号 プラモデル

シービュー号 プラモデル

後部の底、貼り合わせます。合わせ目消しはありませんでした。
安定するまではさみ固定させます。

[3]
シービュー号 プラモデル

シービュー号 プラモデル

シービュー号 プラモデル

前部の底面も貼り合わせます。ここも合わせ目消しは不要でした。
ついでフライングサブ固定用の板バネパーツを2枚、接着します。

[4]
シービュー号 プラモデル

前側のひっかける用板パーツも接着します。

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シービュー号 プラモデル

シービュー号 プラモデル

シービュー号 プラモデル

尾部の貼り合わせを行います。ここは合わせ目消しが必要でした。段差が大きいのでパテ補修をしました。

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シービュー号 プラモデル

シービュー号 プラモデル

シービュー号 プラモデル

この時点で本塗装します。水性アクリジョン{ミディアムブルー}をエアブラシ塗装しました。
そして、水平操舵翼を接合します。

[7]
シービュー号 プラモデル

シービュー号 プラモデル

展望部は室内らしきパーツがありません。筒抜け状態となります。
なのでせめて仕切りだけでもと、エポキシパテを適当に仕切りっぽくつけてみました。

[8]
シービュー号 プラモデル

シービュー号 プラモデル

キャノピーの接着を忘れておりました。埋めたパテの干渉、ギリギリセーフでした。
クリアパーツの接着ははみ出しに対しものすごく気を使うのですが、タミヤセメント・流し込み用を使うことでかなり楽になりました。

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シービュー号 プラモデル

後部の斜め45度につけられている尾翼。デカール数字の7を貼ります。貼り付け位置のオモテウラ間違いに注意しつつ。

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シービュー号 プラモデル

シービュー号 プラモデル

後部に翼を接着します。
ななめ45度で左右対称の角度にして硬化させるためにマスキングテープを使いました。
それでもちょっとした力が加われば簡単にはずれるもろさ、最終的には瞬間接着剤の流し込みに頼りました。
本体底部を剥がしてエポキシパテで裏打ちしてもよかったけど固着してくれたのでこれでokとします。
ブリッジ

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シービュー号 プラモデル

レーダーアンテナ。2つのパーツを接着。この段階で先に塗装します。色はミディアムブルーで統一しています。

[12]
シービュー号 プラモデル

シービュー号 プラモデル

塗装後、ブリッジの内側へ差し込み、反対側を接着します。
このときの合わせ目は消します。

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シービュー号 プラモデル

シービュー号 プラモデル

おそらく浮上・潜水の補助的な役割をもつと思う、ブリッジにつけられた水平舵。角度を水平に固着するよう、立てて接着剤を乾燥させます。

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シービュー号 プラモデル

シービュー号 プラモデル

ブリッジができました。デカールも貼ります。

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シービュー号 プラモデル

シービュー号 プラモデル

本体部へ接着します。目印となる突起があるのでずれにくいように設計されています。
総仕上げ

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シービュー号 プラモデル

本体両舷にSEAVIEWのデカールを貼ります。位置は箱絵を参考に。

[17]
シービュー号 プラモデル

シービュー号 プラモデル

最後に最後尾に円錐形のパーツ。わざ色分けしグレーで塗装して、接着しました。
これでシービュー号の組み立て過程は終了です。
次に、おまけとしてついている、フライングサブ(箱にはベビーシービュー号と記載)を組み立てます。
フライング・サブ

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シービュー号 プラモデル

上と下を貼り合わせます。合わせ目消しはありません。
実は中に組み込むパーツがあるのですがうっかり忘れてしまいまして、そのまま接着してしまいました。
外観に影響なさそうなのでそのままいきました。

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シービュー号 プラモデル

全体をイエローでエアブラシ塗装、ギアをつけました。
水性ホビーカラーがまだ余っているので、アクリジョンではなくこっちを使いました。
重ね塗りさえしなければ影響はないとのことです。(公式サイトより)

[20]
シービュー号 プラモデル

シービュー号 プラモデル

天頂部の円形状の部位と、窓枠はエナメルカラー・ライトグレーを使いました。
ほのかにみどりがかったグレーです。
キャノピーはクリアパーツの用意はないので、定番のグレー系塗装でいきました。

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シービュー号 プラモデル

シービュー号へドッキングさせてみます。
固定はしてくれます。

完成 シービュー号 (1987年ユニオン製)

 シービュー号 プラモデル


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