シービュー号のプラモデル 解説
入手したシービュー号プラモデルは、ユニオンモデル株式会社より1987年に限定生産されたもの。調べたところかつて「緑商会」という会社が販売していた製品と同じ金型とのこと。
当時はもっと小さな、幼児の片手で持てる大きさだったのでこれは当時組み立てたものとは別製品のようでした。しかも幼児が組み立てられるほどの簡素さのはずだから、今回買ったのは当時手が届かなかった、幼児視点で「大人のプラモデル」だったのかも知れません。
覚えているのは艦首の観測窓が2段8個のタイプだったこと。今回買ったのも2段タイプを選びました。
完成写真 [ シービュー号]
フライング・サブ付き、写真では外していますがディスプレイスタンドもあります。
正面艦首に亀裂が入ってしまいました。
デカールは転写式とありましたが剥離フィルムが固着したのか転写されずフィルムごと貼り付け。
製品レビュー・ シービュー号
◆フライング・サブは本編設定とは異なる艦首底設置
艦首にはフライング・サブを装着できる仕様。 本編ではハッチが開いて発進するフライングサブですが本プラモデルではツメにひっかけて固定させるもの。ゆえにサイズが大きく設定されてます。
しかも底面が黄色そのまんまとなります。
シービュー号の完成形を優先するならフライング・サブは外し、プラ版や造形ファンドなどを駆使して底面を新規作成し埋めて成形するという策があります。
ですがオリジナルのまま製作を優先しました。
◆斜め45度の後部翼は不安定で固着しづらい
先に接着して裏からパテで止めればよかった。今回気づくのが遅く胴体完了のあとだったので瞬間接着剤で強引になんとかくっつけました。
◆可動部は後部水平操舵翼の上下と、ブリッジ頭頂部レーダー
レーダーは可倒する程度です。
パーツ写真
パーツには番号が付随されておりません。説明書には記載あるので照らし合わせながらパーツを切り離していきます。とはいえわかりやすい形状したパーツなので番号みなくても形でわかる。
デカールは「転写シール」とあるが古い製品ゆえ転写されません。そのまま切り取って貼ることにしました。
艦首の展望室、ここは筒抜けなので仕切りを作って赤黒く塗装してサブマリン室内っぽくしました。
ただちょっと仕上げは雑です。
後部の水平尾翼あたりの合わせ目は段差が生まれました。パテで埋めて慣らし合わせ目を消しました。
塗装について
本体パーツ色は濃いブルー、違和感があるので劇中のに近づけるため水性アクリジョン、ミディアムブルーでエアブラシ塗装しました。
フライング・サブはイエロー100%、天頂部の円形部位はタミヤエナメルカラー・ライトグレー。はみだしても消しやすいよう属性を替えました。
キャノピーのフレームは目印がないのでマスキングテープにて型取り、ここもエナメルカラー・ライトグレーを使いました。
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製作記 シービュー号
胴体部 | |
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[1] |
ヒケが発生しています。パテで補修することにします。 |
[2] |
後部の底、貼り合わせます。合わせ目消しはありませんでした。 安定するまではさみ固定させます。 |
[3] |
前部の底面も貼り合わせます。ここも合わせ目消しは不要でした。 ついでフライングサブ固定用の板バネパーツを2枚、接着します。 |
[4] |
前側のひっかける用板パーツも接着します。 |
[5]
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尾部の貼り合わせを行います。ここは合わせ目消しが必要でした。段差が大きいのでパテ補修をしました。 |
[6]
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この時点で本塗装します。水性アクリジョン{ミディアムブルー}をエアブラシ塗装しました。 そして、水平操舵翼を接合します。 |
[7]
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展望部は室内らしきパーツがありません。筒抜け状態となります。 なのでせめて仕切りだけでもと、エポキシパテを適当に仕切りっぽくつけてみました。 |
[8]
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キャノピーの接着を忘れておりました。埋めたパテの干渉、ギリギリセーフでした。 クリアパーツの接着ははみ出しに対しものすごく気を使うのですが、タミヤセメント・流し込み用を使うことでかなり楽になりました。 |
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後部の斜め45度につけられている尾翼。デカール数字の7を貼ります。貼り付け位置のオモテウラ間違いに注意しつつ。 |
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後部に翼を接着します。 ななめ45度で左右対称の角度にして硬化させるためにマスキングテープを使いました。 それでもちょっとした力が加われば簡単にはずれるもろさ、最終的には瞬間接着剤の流し込みに頼りました。 本体底部を剥がしてエポキシパテで裏打ちしてもよかったけど固着してくれたのでこれでokとします。 |
ブリッジ | |
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レーダーアンテナ。2つのパーツを接着。この段階で先に塗装します。色はミディアムブルーで統一しています。 |
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塗装後、ブリッジの内側へ差し込み、反対側を接着します。 このときの合わせ目は消します。 |
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おそらく浮上・潜水の補助的な役割をもつと思う、ブリッジにつけられた水平舵。角度を水平に固着するよう、立てて接着剤を乾燥させます。 |
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ブリッジができました。デカールも貼ります。 |
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本体部へ接着します。目印となる突起があるのでずれにくいように設計されています。 |
総仕上げ | |
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本体両舷にSEAVIEWのデカールを貼ります。位置は箱絵を参考に。 |
[17]
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最後に最後尾に円錐形のパーツ。わざ色分けしグレーで塗装して、接着しました。 これでシービュー号の組み立て過程は終了です。 次に、おまけとしてついている、フライングサブ(箱にはベビーシービュー号と記載)を組み立てます。 |
フライング・サブ | |
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上と下を貼り合わせます。合わせ目消しはありません。 実は中に組み込むパーツがあるのですがうっかり忘れてしまいまして、そのまま接着してしまいました。 外観に影響なさそうなのでそのままいきました。 |
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全体をイエローでエアブラシ塗装、ギアをつけました。 水性ホビーカラーがまだ余っているので、アクリジョンではなくこっちを使いました。 重ね塗りさえしなければ影響はないとのことです。(公式サイトより) |
[20]
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天頂部の円形状の部位と、窓枠はエナメルカラー・ライトグレーを使いました。 ほのかにみどりがかったグレーです。 キャノピーはクリアパーツの用意はないので、定番のグレー系塗装でいきました。 |
[21] |
シービュー号へドッキングさせてみます。 固定はしてくれます。 |
完成 シービュー号 (1987年ユニオン製)
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