アオシマ 1/600統一スケール ギラン・ドウ プラモデル の解説
かつてのイデオンのプラモデルは300円という価格と箱の大きさを統一し、スケールはノンスケールもありバラバラでした。ガンガ・ルブもドグ・マックも大きさ違いすぎるけれど同じ300円に収まる用スケールをかえて販売されていました。
その矢先ガンプラがブームを起こし1/144、1/100、1/60 とスケール統一で各モビルスーツが製品化。 アオシマプラモデルもそれに習い、出たのが、1/600統一スケールプラモデルです。
1/600シリーズではすべての重機動メカを製品化。なので、イデオンのプラモデルは同じ重機動メカでも価格統一モデルとスケール統一モデルの2種製品化されました。
1/600統一スケールのプラモデルは箱デザインも統一されています。大きくシーンイラスト、端に方眼のついた白帯と設定線画、解説と諸元。背景のヒトダマ模様は亜空間であることを表現してます。
完成写真 [1/600 ギラン・ドウ]
胴体の連結部が2種類あり、直立タイプのと飛行形態とで選択組み立てができます。差し替えや切り替えはできない仕様です。
製品レビュー・1/600 ギランドウ
細くて頼りなさそうな脚ですが、3脚のおかげで立ちポーズ可能です。
動力パイプみたいな部位が支えになり脚関節はほとんど動きません。
腕の先端は閉じ状態と開いた状態の二択、ただし開いた状態の形状がほうきみたいで変。
ここは改良の余地あり。後述しています。
パーツ写真
この通りパーツ色はギランドウ設定色とは全く異なっています。もとより塗装は前提の製品かと思われます。
デカールなとはついておりません。。
まず変えたいと思ったのは開いた手のひらパーツ。この茶こしというかほうきみたいな形状はいただけないので、
思い切って中関節で分断、角度をつけて再接着、箱絵のようなクレーンゲームつかむとこのようにしました。瞬間接着剤にて固定していますので稼働はしません。
腕の付け根には、ガンプラ余剰品のポリキャップを使い、エポキシパテで造形。
腕パーツを中から通す仕様のを後ハメとし、胴体塗装などしやすくしました。
眼の下部、設定と異なりへんな目つきになってますので、削って設定に近づけました。
塗装について
胴体色はよもぎ色に少し白をまぜて淡くしたものを全塗装。水性ホビーカラー、筆塗り。
腕関節などについている黒いめのうみたいな箇所はタイヤブラックを塗りました。
あとはパッケージイラストに合わせて近い色を選択。すべて水性ホビーカラー使用です。
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製作記 1/600 ギラン・ドウ
脚部、推進部 | |
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[1] |
脚は足先ふくめ4つに分かれています。一番根本のパーツは組み立て過程はないので先に塗装して仕上げておきます。 二段目の脚を挟んで接着、合わせ目は消します。 |
[2] |
塗装しております。パイプ上の細い部位は折りやすいので注意です。ここはRLM75グレーバイオレットを使用しました。 |
[3] |
3段目の一番長い脚パーツを、同じくさきほどの部位を挟んで接着します。 この過程全部合わせ目消しが必要です。 パイプは中に入れ込みます。 |
[4] |
塗装し終えたら足先の組み立てです。木靴みたいな造形。 |
[5] |
塗装して、これで三脚は完了です。3本のうち真ん中用の1本だけ接合関節が異なります。 真ん中のだけは固定される脚で、左右の2本は少しながら稼働します。 |
[6] |
胴体下部になる部位ですがここへ2本の脚をはめ込んで、接着します。 |
[7] |
塗装は多少なり自己アレンジした色分けをしています。 |
[8] |
下部の円筒、ここは推進スラスターになるので、 つや消しブラックで塗りました。 |
[9] |
外側のスラスターパーツを差し込み接着します。ゆるゆるだったのでしっかり接着させる必要がありました。 |
[10] |
最後の1本の脚、これは固着させる仕様です。負荷がかかる箇所なのでしっかりと接着させます。 安定がいまひとつなのでマスキングテープで硬化まで固定させます。 |
[11] |
上部パーツ。焼鉄色で塗装し、被せます。接着剤の塗りすぎに気をつけながら。 |
[12] |
両脇についている装飾めいた補助スラスターぽい部位。 組み立てて塗装しておきます。 |
[13] |
それをスリットのあるとこへ。接着剤の塗りすぎ注意でした。 |
[14] |
ここまでの行程で、下半身が完成しました。 |
上半分(頭部、腕部) | |
[15] |
胴体のまんなかあたりの球体関節、 「通常用」と「飛行形態様用」が選択できるようになっています。 一度決めたら接着などの行程上変更できないので決断を要します。 今回は飛行形態を選択。 |
[16] |
腕の接合部。本来は中から通すタイプの球体関節です。 ここを、ポリキャップ追加による後ハメ加工を行いました。 |
[17] |
両方とも強引に切り取ります。 |
[18] |
HG系のガンプラで余った、球体はめ込み用のポリキャップを2つ用意します。 |
[19] |
サーフェイサーのかわりに適当なグレーを塗って、ヒケやいびつな箇所を見つけては修正、を繰り返し円錐状へ整えていきます。 |
[20] |
球体関節を中から外へ通します。 |
[21] |
固定用補強具にあたるこのパーツをしっかり接着させます。 それだけでは心配なのでエポキシパテを使いさらなる補強をしました。 |
[22] |
確実硬化を確認したら胴体頭部のパーツ貼り合わせをします。 |
[23] |
口みたいに見える六角形のくぼみの奥は合わせ目段差がはげしくパテを使って消しました。 このあと塗装とスミ入れをします。 |
[24] |
目パーツをあてがってみました。造形デザインがいただけません。まるで変態がエロ目線を送るときのマンガ表現みたい。 なにか解消方法はと模索、パッケージイラストを参考に下部を削り取ることで改善できました。 |
[25] |
これなら、目つきがファニーなものになりました。 |
[26] |
眼のパーツの接着はまだです。外し、塗装など仕上げていきます。 |
[27] |
先に腕を差し込みます。 |
[28] |
目を接着します。 目は蛍光ピンク、下地にエナメルカラーホワイト、目の周囲は焼鉄色を塗りました。 フチは無塗装でいきました。 |
[28補足] |
腕部の付け根にリング上のパーツがあるのを忘れていました。 かなり後から気づいたので以降の写真にもついておりません。ご了承ください。 |
[29] |
なぞの突起を2箇所説着します。 |
[30] |
両耳みたいなの、ここを先に組み立てと塗装、 そして接着します。外れやすいのでしっかり接着必要。 |
腕部 | |
[31] |
ここからは腕の組み立てです。 手の先端は、通常の閉じたタイプと、写真のように開いた状態とが選べます。 差し替えできそうです。 ただし、ひらいたときのパーツ形状が、指に相当する部分、ここがまっすぐでなんかイメージと違う。 なので角度をつけてパッケージイラストのような構えポーズのような感じへ、加工しました。 |
[32] |
写真では3本しかありませんが、爪は全部で5本あります。 真ん中関節にPカッターで少しずつスジ彫りしていき、ゆっくりと山折りに曲げます。 曲がった状態で維持できればよいのですが大半がそこでパキッと折れました。 接合面をヤスリがけして角度をつけて、瞬間接着剤で接着。 同じ角度で指5本とも角度をつけました。 |
[33] |
中央のパーツ。ここに5本のツメを接着します。穴は発射口なのでちょっと広げました。 5本の爪は均等感覚でに接着します。瞬間接着剤を使いましたが塗装の上からだと効果ない(塗装面ごとはがれる)ので一旦塗料を剥離して再接着させました。 |
[34] |
腕をつないでいきます。この関節は動きません。接着です。 |
[35] |
先端のてのひらも、あえて接着します。 |
[36] |
すぼんでいるほうも用意されています。 |
[37] |
胴体に付けられる装飾めいたスラスター。密着を怠るとずれてきます。 |
[38] |
これが最後の部位。胴体と下部とを接着。確実に固着させます。 なお掲載は略していますが飛行形態用に専用スタンドがついてます。 |
完成 1/600 ギラン・ドウ [伝説巨神イデオン]
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