「ガンプラ」全行程を撮影、製作・作り方を細かく公開しています

ガンプラ 製作 徹底解説
旧キット 1/144 アッグ の作り方

発売月 1982年9月 / 箱掲載小売価格 300円

こんなコアな製品すらも継続生産してくれるバンダイさんに感謝。
2度目の購入でしたが、じつに30年ぶり。
機動戦士ガンダム 試作型モビルスーツ、アッグ 1/144スケールプラモデル
製作手順を細かくご案内いたします。

1/144 アッグ

アッグ 1/144 プラモデル

知ってる上で見にきてくれた方もいるかとは思われますが解説。
アッグ [EMS-05]とは、機動戦士ガンダムに一瞬図面だけ登場する、ジオン・ジャブロー攻略用モビルスーツ。

主に岩盤掘削を目的とした作業用MSで、ジャブローへの侵入経路をつくることを目的として開発されました。

両腕に相当する部分にとりつけられた掘削機構は岩盤を掘り進むことは可能なものの、土を掘ることはできず、またアッグ自体に装備はなく、鍾乳洞につくられたジャブローへ穴をあけ他のMSの侵入経路を確保することが目的と、かなり専門分野に特化したMSといえましょう。

ですが、両端の岩盤掘削ドリルは近接戦闘にも使われ、また、派生機で装備されたものが生産されたようです。足は稼働はあるが歩行はできず、足裏がホバークラフトのような機構でできているという設定。


出せば売れる第1次ガンプラブームにとことんのっかって、
バンダイさんは劇中の開発中MS、しかも、ホワイトベースのパネルに図解として映し出されたにすぎないMSまでプラモ化してきました。

これがまた売れたのだから、我々がどれだけガンプラに熱狂していたかがうかがえます。

そのひとつです。1/144プラモデル、 アッグ。

箱写真
1/144アッグ 箱絵

完成写真
1/144 アッグ

1/144 アッグ の入手方法
ときおりバンダイよりキットの再生産・再販が行われています。
個数が限定されての生産のようで、在庫数がなくなり次第終了、また次の再販まで数年辛抱・・・ですがこの再販ペースは年々期間が長く、再販回数も少なくなってきました。 (2020年現在)

中古品をネット通販で探すという方法もありますが、付加価値をつけられ価格はやや上昇傾向にあるようです。
たまに劣悪にふっかけられてるのもあります。そんな品はおすすめできません。



改良点・塗装について

アッグの塗装カラーですが、私はシンプルにボディカラーはオレンジでいきました。ちょっとだけミディアムブルーをまぜて、くすんだ感じにしています。グレー部分は、HGUCズゴックの関節用に混ぜてつくったもののあまりを使っています。

ラッカーが使用できず、水性アクリル塗料、そして筆塗りに頼るしかない環境になってしまった後の製作なので、
ボディ色のオレンジもその他の塗装もすべて筆塗り。
オレンジがなかなか映えてくれなくて、かなり厚塗りをしています。

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ペーパーがけ面はポリシングクロスで完全に消してます。
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パネルライン(=パーツに形成された装甲のつなぎ目みたいなスジ線を指します)へのスミ入れ は、超極細ペンのコピックマーカー0.03(文具店で入手)と、ハケ付きエナメルカラースミ入れ用 を両方使用。

エナメルカラー(上)、コピックマーカー(下)

その他の必須工具

  • ニッパー
  • タミヤセメント(合わせ目消し用)
  • 瞬間接着剤(合わせ目消し、時間がないとき用)
  • ヤスリ、耐水ペーパー(ペーパーがけ用)
  • 筆4種 広面積用平筆、通常用平筆、細部用丸筆、超細部用面相筆(エナメル用、水性用とそれぞれ用意)

今回はこのガイドの指示通りの色で塗っておりませんのでご了承くださいませ

パーツ一覧 (タップして大きく表示)

1/144アッグ(ガンダム,プラモデル)

1/144アッグのパーツ一覧です。それほどパーツ数は多くはなさそうです。
反面、組み立ての際にやりにくい構造とかありそうでそこがちょっとだけ心配です。
パーツは組み立ての前に洗うことをおすすめします。参考:開封したらまずパーツ洗浄  

1/144 アッグ 製作手順解説 掘削ドリル部


1/144アッグ(ガンダム,プラモデル)

腕(と言っていいのか)に、関節はありません。
ドリル部分を挟むだけ。
この腕部分は、合わせ目消しが必要あります。


1/144アッグ(ガンダム,プラモデル)

1/144アッグ(ガンダム,プラモデル)

ドリルのパーツ。
ドリル溝にゲート跡が。これをとるのは面倒でした。
旧キットの色指定は劇中設定とおりでない指定が多いので、今回も自分なりのアレンジでいくことに、
ドリルは黒鉄色で塗装しました。


1/144アッグ(ガンダム,プラモデル)

腕パーツも、塗装&スミ入れ中。
腕の色は、ズゴックの時に使った腕のグレーを使うことにしました。
ちょうどあまっていたので。
色配合は、説明書にはミッドナイトブルー100%+ホワイトを少量とあります。


1/144アッグ(ガンダム,プラモデル)

1/144アッグ(ガンダム,プラモデル)

アーム部を、ドリルの根元にあたるパーツにはさみこみます。
合わせ目もけします。


1/144アッグ(ガンダム,プラモデル)

塗装しました。
色は、シンプルにオレンジと、灰色のとこはガルグレーを使いました。


1/144アッグ(ガンダム,プラモデル)

ドリルを接着します。
ドリルは完全固定で、回転仕様ではありません。


1/144アッグ(ガンダム,プラモデル)

ドリル先端は掘削跡っぽくシルバーのエナメルカラーをなすりつけてウェザリングしてみました。


1/144アッグ(ガンダム,プラモデル)

1/144アッグ(ガンダム,プラモデル)

このゴールドの色した輪は、胴体へはみこむための接点を兼ねたパーツ。塗装は先に適当なゴールドですませています。
これを、腕にはめこんで・・・・


1/144アッグ(ガンダム,プラモデル)

1/144アッグ(ガンダム,プラモデル)

留め具で、とめます。
これで、腕は回転するようになります。
これだけでは心もとないので、接着剤をながしこんでいます。
回転部につかないように・・・・・


1/144アッグ(ガンダム,プラモデル)

ドリルユニットが完成しました。

胴体へ取付ける小物 組み立て解説


1/144アッグ(ガンダム,プラモデル)

1/144アッグ(ガンダム,プラモデル)

宇宙怪獣ガイガンのようなノコギリ刃。
あちこちにヒケとよばれるへこんだ箇所がありましたのでパテを刷り込んで補修しなければなりませんでした。


1/144アッグ(ガンダム,プラモデル)


1/144アッグ(ガンダム,プラモデル)

1/144アッグ(ガンダム,プラモデル)

ノコギリを組み立てます。
塗装は黒鉄色を使い、角のとこにエナメルシルバーをウェザリング。


1/144アッグ(ガンダム,プラモデル)

棒パーツで2つのノコギリをつなぎます。
棒はしっかりさしこみます。


1/144アッグ(ガンダム,プラモデル)

留め具パーツでとめます。


1/144アッグ(ガンダム,プラモデル)

1/144アッグ(ガンダム,プラモデル)

1/144アッグ(ガンダム,プラモデル)

背中のランドセルを組み立て中。
このあとてきとうなグレーで塗装します。

次のページで、胴体を組み立てと同時に一気に完成までこぎつけます。